人工芝うんちく
人工芝と発ガン性物質・健康被害の真剣な話
非常に残念な話になるのですが、
人工芝というのはあまりニュースにはなりません。
大半の食品もそうですが、当然に浸透しているため、
ニュースになるのはもっぱら悪い話ばかりです。
「人工芝 ニュース」などで検索すると、
おそらく話題に上がってくるのは発ガン性物質の話ばかりです。
これは、
「米国でサッカー選手(特にゴールキーパー)が
次々とガンになる事件があり、それを調査したところ、
人工芝に使われているゴムチップに
発ガン性物質が含まれていた」
という内容になります。
ここで注意していただきたいのですが、
「人工芝」そのものが問題なのではなく、
その中で使われている
「ゴムチップ」に問題があったということです。
この人工芝というのは、
「ロングパイル人工芝」と呼ばれる種類の人工芝で、
その名前が示すとおりパイル(芝草)が長い人口芝です。
こういった人工芝はクッション性があり、
また耐久性があるためにスポーツ用の人口芝として
採用される機会が多いのですが、
長い芝草を立たせるために
「充填剤」と言われる砂とゴムチップを入れています。
![発ガン性物質を含むロングパイル人工芝](https://www.field23shop.com/commons/images/article/cancer01.webp)
こういった人工芝は国内メーカーにもいくつか見られます。
多くの国内メーカーでは、米国で問題になったような
「古タイヤのゴムチップを利用していないので安全です」
と言っており、事実そうなのですが、
ゴムチップは、古くなると微小になって空中に飛散するため、
人工芝の上にいれば、知らず知らずのうちに
それを吸い込むことになります。
ゴムチップを利用する以上、ガンは生じないとしても、
健康に害が無いとは言い切れません。
実際、米国では呼吸器疾患も多く出ているそうです。
ゴールキーパーにトラブルを起こした人が多いのは、
フィールドプレイヤーに比べ、
グラウンドに顔が近づく機会が多いからで、
同様に考えるなら、このような人口芝であれば、
子供やペットはリスクが高いことになります。
当店のエクスターフは、充填剤(ゴムチップ)を使用せず、
カールした茶色のパイルを織り込んで芝葉を立たせ、
クッション性を持たせることに成功しています。
![危険なゴムチップを使わないエクスターフ](https://www.field23shop.com/commons/images/article/cancer02.webp)
ですから、問題になる発ガン性物質はもちろん、
肺にゴムチップが入り込む危険性もなく、
安心してお使いいただけます。
「安全性の高さ」もプロとしてエクスターフをおすすめしたい理由のひとつなのです。
■■■ 「人工芝うんちく」の記事一覧 ■■■
安い人工芝・高い人工芝
芝生と雑草と人工芝の違い
人工芝の管理方法
人工芝と発ガン性物質・健康被害の真剣な話
人工芝には火災リスクがあるのか
ペット用の人工芝に求められるもの
人工芝と天然芝の見分け方